シャネル(CHANEL)

シャネル(CHANEL)

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シャネルは、フランス発祥のラグジュアリーブランド。創設者は、ココ・シャネル(Coco Chanel)、本名はガブリエル・ボヌール・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel)という。

1910年、彼女がパリのカンボン通り21番地に「シャネルモード」という帽子店をオープンしたのが、ブランドの始まりである。

「古い価値観にとらわれない女性像」と「女性の服の解放」がブランドポリシー。創業当時の女性服は、コルセットにバルーンスカートというスタイルがスタンダードだった。これは、女性の為の服ではなく、男性から見た理想の女性像で、とても窮屈で機能的ではなかった。それ以前に窮屈なコルセットからの解放はポール・ポワレ(Paul Poiret)が行っていたが、ココ・シャネルも同様に社会変革を起こした。

喪服用途であった黒い服を「リトル・ブラック・ドレス(LBD)」として広汎的に広め、自立した働く女性のためのジャージ素材のドレス、ツイード素材のスーツを打ち出すなどファッションの歴史を次々と刷新していった。

また、1921年に発表した最初のシグネチャー・フレグランスである「N°5」は、ブランドを象徴する香水として不動の人気を誇っている。

現在は、ファッション・アクセサリー・フレグランス・ジュエリーなど多岐にわたってアイテムを展開している。

N°5

読み方は、フランス語では”ニューメロ・サンク(Numéro cinq)”、英語では”ナンバー・ファイブ(Number five)”となる。

ココ・シャネルは、「女性の香りのする、女性のため香りを創りたい」という思いから、斬新で革新的な香りを求めて調香師のエルネスト・ボー(Ernest Beaux)に新しい香水の開発を依頼した。オーダーを受けたエルネスト・ボーは、No.1からNo.5と、No.20からNo.24の10種類の香水を提案。その試作品の中から選定され、1921年に唯一無二のフレグランスとして誕生したのが「N°5」である。

エルネスト・ボーはロシア宮廷の調香師で、後にメゾン初の専属調香師となる人物。

N°5は、ローズやジャスミン、イランイランといった天然香料と、合成香料のアルデヒドを大胆に組み合わせ、80種類以上ものエッセンスを配合した複雑でミステリアスな魅力を持つ。また、シンプルを極めた直線的なボトルは、時を超えて決して色褪せることのない香りを体現している。

並べられた香水の小瓶の中から、5番と振られた試作品を選んだことが「N°5」のネーミングの由来と言われているが、「5」はココ・シャネルにとってラッキーナンバーであったことや、彼女は獅子座生まれだったので5番目の星座だから「5」を選んだと言う説もある。

N°5の逸話

マリリン・モンローが雑誌記者の「寝るときは何を着ていますか?」という質問に、「シャネルの5番だけ」と答えたエピソードは、N°5を永遠のアイコンへと押し上げた。

稀代の大女優さえも虜にしたその香りの秘密は、80種類以上もの香料が生み出す奥深さにある。

1920年代のフレグランスの主流は、バラやジャスミン、スズランなどの一種類の花の香りを表現したものだった。単一の香料を使った”具体的な香り”が主流だった時代に、花畑に囲まれたような複雑で”抽象的な香り”のN°5は、フレグランスの常識を覆した。

それを可能にしたのは、合成香料アルデヒドである。当時、既に他社でも使われていた成分と配合だが、革新的と称された所以は、アルデヒドを高密度に使用し、それが天然花香料に持続力を与え幻想的な新しい香調を生み出したことによる。

  • パルファム(Parfum / Extrait)⋯ 持続時間が長く最高ランクの香りと位置づけられており、深みのある芳醇な香りをほんの1滴で長時間楽しめる点が魅力。英語で「香水」を意味する「パフューム」と、フランス語の「パルファム」は、どちらもラテン語の「Per Fumum(煙を通して)」が語源である。
  • オードゥパルファム(Eau de Parfum)⋯ オードパルファムとも呼ばれる。「オー」はフランス語で「水」を指し、パルファムよりも水で濃度が薄まっていることを表している。パルファムのように深みのある香りが特長。持続時間は長めだが、濃度が低いため、価格もパルファムより低く設定されているものが多い。頭文字を取って「EDP」と表記される。
  • オードゥトワレット(Eau de Toilette)⋯ オードトワレとも呼ばれる。香りの立ち方が軽やかなためカジュアルに楽しめる。 普段使いに適しており、フレグランス初心者でも気軽に楽しめる。頭文字を取って「EDT」と表記される。
  • オーデコロン(Eau de Cologne)⋯ こちらも香水の一種で、香水の濃度が最も低い。「オーデコロン」を省略して「コロン」とも呼ばれる。最も香りの軽い種類で、気分転換に適した爽やかな香りが特長。その頭文字から「EDC」と表記される。また、オーデコロンは非常に濃度が低いため、パルファム、オードパルファム、オードトワレの総称としての香水とは別に分類されることもある。

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