FXのはじめ方&用語解説(専用口座が開設できるFX会社15選)

FXとは、他国の通貨を買ったり売ったりして差益を狙うこと。例えば、1ドル100円のときに買い、1ドル=120円になったら売ると、「20円の利益」になる。この仕組みを利用して利益を出す。

但し、逆に1ドル80円など想定と反対に動いてしまうと損失になる。

FXとは?

FXとは、「Foreign Exchange」の略で、元々は「外国為替取引」を意味するが、最近では、「外国為替証拠金取引」を指し示すものとして一般的な言葉になっている。2つの違いは、外国為替取引を“証拠金”で行うかどうかという点にある。

FXは、異なる通貨の売買のことで、円はもちろんのこと、ドルやユーロ、ポンドなどの通貨そのものを売り買いする取引である。

FXは、パソコンだけではなくスマホやタブレット端末でも取引が可能なので、隙間時間の有効活用にもオススメできる。

FX専用口座開設

まずはFX取引を扱っている会社でFX専用の口座を開設するところから始まる。そして、開設した口座に入金することで取引が可能になる。

FX取引を扱っている会社15選

DMM FX(DMM証券)

単体のFX会社としては国内No1のFX口座数を保有する。多くの人から支持されている。

外為どっとコム

外為どっとコム総研という独自のシンクタンクを設立している。情報力を活かした独自のツールが魅力的。

YJFX

「YJFX!」は、ヤフーグループのFX会社

GMOクリック証券

2005年に創業した、GMOインターネット株式会社のグループ企業。FXをはじめ、株式、投資信託、先物取引など様々な金融商品を取り扱っている。

みんなのFX

シンプルにFX取引だけをしたい場合はLIGHT FX、バイナリーオプションや自動売買もしたい場合はみんなのFXがおすすめ。

LIGHTFX

みんなのFXと同じトレイダーズ証券が運営するFX取引サービス。2018年10月末にリリースした。FX取引のみに特化しており、その名の通りライト(気軽)にFXが始められる。

ヒロセ通商

スキャルピングを公認している希少なFX会社。1,000通貨で少額から始められる。

SBIFXトレード

ネット証券で最大手のSBI証券を有するSBI グループのFX会社。1通貨単位から取引可能。

外為ジャパン

DMM.com証券が運営しているため、システムはDMM FXに類似している。取引通貨単位はDMM FXよりも少額の1,000通貨から可能。

FXプライム

FXプライムbyGMOは、1,000通貨から取引が可能。

インヴァスト証券

1万円から世界に投資する「トライオートETF」、選ぶだけのFX自動売買サービス「シストレ24」が人気。

外為オンライン

初心者にも分かり易いFX情報や為替情報が満載で、FX投資がはじめての方も安心。

マネーパートナーズ

2005年よりFX事業を続けている老舗FX会社。FXのほか、株式、CFDなど多彩な金融商品を取り扱っている。

FXブロードネット

自動売買FXの「トラッキングトレード」が有名。1,000通貨単位から取引が可能。

楽天証券(楽天FX)

楽天グループが運営する楽天証券のFXサービス。FX取引で楽天スーパーポイントが貯まる。

用語集

FXを始める前に覚えておきたいこと。

スプレッド

スプレッドとは、通貨を買う時の値段と売る時の値段の差のこと。この「通貨を売る時の値段(BID)と通貨を買う時の値段(ASK)の差」をスプレッドという。為替レートの変化を利用しながら通貨の売り買いをするのがFXである。

1ロット

FXは、10,000通貨(1Lot)からの取引が基本とされている。1,000通貨(0.1Lot)の場合は、約10分の1の必要証拠金で取引が可能となる。

FX会社によって、1ロット=1万通貨の場合もあれば、1ロット=1,000通貨の場合もある。

どれくらいの証拠金が必要なのかは、取引数量によって異なる。また、取引する通貨ペアの現在の為替レートによっても変わる。

例えば、ドル/円の通貨ペアで取引した場合、1ドルが100円でトレードできる時のことを、1通貨取引という。

通貨単位と取引金額の関係(レートが1ドル=100円の時)
通貨単位 米ドルの取引金額 日本円の取引金額
1通貨 1ドル 100円
1,000通貨 1,000ドル 100,000 (10万円)
10,000通貨 10,000 1,000,000円 (100万円)

FXにはレバレッジといって、少ない資本で大きな金額を動かすことができるという特徴がある。レバレッジは、最大25倍で取引が可能。つまり、1万通貨取引をしたい場合に4万円持っていれば、100(4万×25倍)万円分の取引をすることができる。

レバレッジ

レバレッジとは、「梃子 (てこ)」を意味する言葉。 「てこの原理」を使うと、「少ない資金でも大きな投資」を可能にしてくれる。 リスクと引き換えに大きな利益を生み出すことができる、FXならではの特徴と言える。

但し、高いレバレッジで取引をしていると、少しでも損失の方向に動いただけで強制ロスカットされてしまい、取引ができなくなるというケースもある。

強制ロスカット

含み損が拡大し、口座に入金している金額(証拠金額)の一定ラインを下回ると、FX会社が強制的に損失を確定し決済すること。損失が膨らむ前に取引が自動的に強制終了するようになっている。

FXのレバレッジは大きく稼ぐことができる反面、損失のリスクもあるので実際に取引をする際にはレバレッジを10倍以内に抑えておくことが望ましい。

資金が豊かなFX初心者の場合は、レバレッジを2倍から3倍ほどにするのが目安。低いレバレッジだと、ロスカットになりにくいため1万通貨取引の目安としては、30万円以上資金がある場合にオススメ。

取引単位 レバレッジ 必要証拠金
1万通貨 1倍 100万円
3.3倍 30万円
25倍 4万円

ロスカットの例

多くの場合、取引する額の4%以上(ドル/円証拠金率)の金額が必要とされている。これを必要証拠金という。

10万円入金し、1米ドル=100円の時に1万通貨の取引をした場合

口座清算価値(現金残高 + 評価損益)→100,000円
維持証拠金(ロスカットレベル)→ 40,000円

※(1万ドル × 4.0% × 100円=40,000円)

「強制ロスカット」発動までの値幅を求める計算式
口座清算価値 – 維持証拠金 ÷ 取引金額

この例では、『(100,000円 – 40,000円)÷ 1万ドル=6円』

  • 資金が 5万円なら、1ドルが99円でロスカット
  • 資金が10万円なら、1ドルが94円でロスカット
  • 資金が20万円なら、1ドルが84円でロスカット
  • 資金が50万円なら、1ドルが54円でロスカット

必要証拠金

必要証拠金とは、FX取引を行うためにFX専用口座に入れておかなければならない最低限の証拠金をいう。

現在、個人のFX取引では4%以上の証拠金を預け入れる必要があるとされている。先述したように、「1ドル=100円」のときに10,000ドル(100万円分)の取引を行う場合に必要な証拠金は4万円である。

この4万円が必要証拠金となり、ポジションを保有している間は拘束される資金となる。

4万円の証拠金で100万円分の取引を行うことができるので、レバレッジ25倍という表現をしている。

ただし、未決済の含み損を加味した証拠金額が必要証拠金を下回ってしまうと強制決済(ロスカット)の対象となってしまうため、実際には必要証拠金以上の金額を預け入れる必要がある。

この必要証拠金を超える分の証拠金を、余剰証拠金という。

一般的には10万円くらいの資金でスタートする人が多い。

例えば、10万円を入金し、1万通貨(1万ドル)の取引を行った場合の必要証拠金は4万円、余剰証拠金は6万円となる。

また、余裕を持って20万円を入金し、上記の例のように1万通貨の取引を行った場合の必要証拠金は4万円、余剰証拠金は16万円となる。

1,000通貨対応のFX会社なら、必要な資金は4万円の10分の1になり、4,000円程度から始めることができる。

空売り

空売りとは、持っていない為替通貨を売って、そのあと買い戻す約束をした上で取引すること。つまり、FXは不況でも利益が出せる。

スワップポイント

スワップポイントの値は、FX会社によって異なる。スワップポイント狙いで取引したい方は、口座開設するFX会社が高スワップポイントを提供しているかどうかをチェックすると良いでしょう。

FXの基本的なトレードスタイル

取引手法 利益の上げ方 取引の間隔 重要なポイント
スキャルピン手法グ 為替差益 数十秒~数分 一瞬の値動きを予測して利益を出していく。業者選びは「スプレッドが安い(狭い)」ことが前提になる。
デイトレード 為替差益 数分 ~ 数時間 スキャルピング同様、デイトレードの取引においてはスプレッドをどれだけ安く抑えるかがポイント。
スイングトレード 為替差益 数日 ~ 数ヶ月 スワップポイント、証拠金維持率
長期投資(スワップ運用) スワップポイント 数ヶ月 ~ 数年 スワップポイント、証拠金維持率。それなりの確信と強い忍耐力を求められる。スプレッドよりスワップの方を重視した口座選びがポイント。
システムトレード(自動売買) 為替差益 基本放置 取引ルール、証拠金維持率。事前にそのFX会社がシステムトレードに対応しているかを確認する必要がある。

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