こぶし花ビール
所在地 | 埼玉県羽生市大字三田ヶ谷 1725 |
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創業 | 1999年9月2日(地ビール創業:2001年4月) |
ブランド名 | こぶし花ビール |
Web | 公式HP |
彩の国・埼玉県の北部、利根川沿いのまち羽生市。群馬、栃木、茨城の三県との県境の近くに位置するこのまちの郊外、さいたま水族館の向かい隣に、広さ3.6ヘクタールの公園「農林公園キヤッセ羽生」があります。緑の丘と水辺が配されたこの公園の中に、地ビール工房「羽生ブルワリー」があります。
また、この公園には、水辺と芝と、季節を彩る花々を植栽した丘「四季の丘」があります。四季の丘の頂上近くに立つのがモクレン科の「こぶしの木」。羽生ブルワリーの「こぶし花ビール (こぶしはなビール)」は、この一本の木にちなんで名付けられました。
もともと羽生ブルワリーは、埼玉県羽生市の農林公園〈キヤッセ羽生〉園内で、来園の方向けにビールを製造・販売する施設として設立されたパブ・ブルワリータイプのビール工房です。小さな出荷型のマイクロブルワリーとして、園内はもとより全国に出荷しています。
製造するビールは、ラガー、エール、ベルジャンと幅広く、チェコ発祥のボヘミア・ピルスナー(ピルスナー)、ドイツ発祥のミュンヘン・オールドラガー(メルツェン)/ ボックビール(マイボック)、英国発祥のIPA/ESB、ベルギー発祥のベルギーホワイト/グランクリュ、そして、アイリッシュ・スタウトベースのコーヒースタウトなど、様々なビアスタイルの製品を取り揃えています。
むじな庵
こぶし花ビールを製造するビール工場「羽生ブルワリー」は、「農林公園キヤッセ羽生」の中にあります。醸造のための仕込み装置は、赤銅の外観を持つ3槽式。あとは1キロリットルタンク6本だけの、「ビール工場」というよりは、小さなビール工房です。
同じ建物の中の手打ちうどんの店「むじな庵(土日祭日11~15時のみ営業)」では、できたての樽生ビールを味わうことができます。
ビアスタイル:ボヘミアスタイル・ピルスナー
発祥の地:チェコ・ボヘミア地方・下面発酵ビール
黄金色ラガービール発祥の地、チェコ・ボヘミア地方。中でも味わい豊かな南ボヘミアのゴールデンラガーを忠実に再現しました。和食も含め様々な料理とよく合います。麦芽100%の豊かな味わい、ホップのクリーンな香味をお楽しみください。
ビアスタイル:イングリッシュスタイル・IPA
発祥の地:英国・上面発酵ビール
大航海時代、海を越えて世界各地に運ばれた英国のエールビール。中でも喜望峰を廻ってアジアへ運ばれるビールは、灼熱の赤道直下を大西洋・インド洋と二度越える必要がありました。そんな過酷な環境にも耐える、高いアルコール分と引き締まった苦味を与えられたタフなビール、それがIPA(インディア・ペールエール)です。ナッツやスモーク、肉料理や各種のパンともよく合う、エール通にお奨めのプレミアム・エールです。
世界のIPAには大きく分けて2種類あります。ひとつはアメリカンスタイルIPAに代表されるもので、カスケードホップや柑橘系ホップの利いた、香り高く、非常に苦味の強い「エクスポートタイプ」。あとのひとつは、フラワリーなゴールディングス系ホップの香る、苦味も比較的マイルドな「イングリッシュ・スタイル・IPA」で、こぶし花ビールIPAはこちらになります。
もともと防腐剤代わりに通常の3倍のホップを用い、アルコール分を高めて船積みしたエクスポートタイプに比べ、輸出の必要のなかった英国国内向けには、輸出向けIPAの系譜を引き継ぎながらも、比較的マイルドに造られるようになったと言われます。そのため、際立つ苦味に代わって、リッチなエキス感のある香り豊かなプレミアム・エールとなっています。
ビアスタイル:ジャーマンスタイル・メルツェン /オクトーバーフェスト
発祥の地:ドイツ・ヴァバリア地方・下面発酵ビール
オクトーバーフェストでおなじみ、モルトを贅沢に使った赤銅色のドイツ・ミュンヘン風ラガービールです。大麦の豊かな旨みを感じられるために、苦味はむしろ控えめに、麦芽のふっくらとした甘みがそこはかとなく感じられるように仕上げました。パンやクラッカーにハム・ソーセージなどをあわせて、ドイツ・ビアホールの味をお楽しみください。
ビアスタイル:ベルジャンスタイル・ホワイト/ウィートビール
発祥の地:ベルギー・上面発酵ビール(発泡酒)
コリアンダーとオレンジの果皮で香り付けしたベルギーの代表的な小麦ビールです。ナチュラルチーズ、ハーブやスパイスを用いた香味豊かな料理に最適。肉料理にもよく合います。白くかすんだ酵母入りビールは、おだやかな休日のブランチにもおすすめです。
ビアスタイル:フォーリンスタイル・スタウトベースのコーヒースタウト
ベースとなったビール発祥の地:アイルランド・上面発酵ビール(発泡酒)
重厚で味わい深い黒ビール「スタウト」に、ほんのりとコーヒー香が香るよう調えました。語らいのひとときにお奨めの、円熟の黒です。
こぶし花ビール「黒の憩」は、アイルランドの輸出向け “フォーリン・エクストラ・スタウト” をモチーフに、コーヒーを少し加えた飲み応えの “黒” です。甘みの少ないドライ・スタウトの製法を引き継ぎながらも、エキス分を重厚なものとし、一方、苦味を抑え目にするなど、くつろぎのひとときにふさわしい、ソフトでマイルドなテイストに仕上げました。
ビアスタイル:イングリッシュスタイル・ESB
発祥の地:英国・上面発酵ビール
ホップを強めに利かせた ”ビター” は、ペールエールなどと並ぶ英国を代表するエールのひとつです。中でもアルコール分・エキス分など、とりわけリッチな造りのものを ”スペシャルビター” と呼び、その最上級として、“エクストラ・スペシャルビター (ESB)” の呼称があります。
「こぶし花ビール・ESB」は、ビターと呼ぶにふさわしい苦味とする一方で、それを強く感じさせないリッチなエキス感を付与。華やかなホップとフルーティな香りを纏う、重厚かつスムーズな口当たりのスペシャル・エールとなっています。
ビアスタイル:ベルジャンスタイル・トリペル
発祥の地:ベルギー・上面発酵ビール
グランクリュはベルギー・アビィビールの中のトリペル(トリプル)と呼ばれるビールです。トリペルは、淡い色と高いアルコール度、ドライな味付けの長期熟成ビールで、ベルギービール独特のフルーティな香りと、苦味・甘みなど複雑な味わいを楽しめます。
ビアスタイル:ジャーマンスタイル・ヘレスボック/マイボック
発祥の地:ドイツ・下面発酵ビール
マイボックの「マイ」は5月、「ボック」はドイツのラガービールの一種で、ドイツ北部の都市アインベック発祥の、エキス分・アルコール分ともに強いプレミアムビールの総称です。ボックの由来は、アインベックの「ベック」がミュンヘン風に訛って、「ボック」と呼ばれるようになったと伝えられています。黒ビールであることが多い中、マイボックは明るい色をした、アルコール分7%前後のリッチなテイストのビールです。
「マイ (5月)」の由来は、昔、アインベックでは各家庭でビール造りをしており、そのための大釜を地域で共同所有し、仕込みの時は順番に各家に大釜を運んでビールの仕込みをしていました。この釜を翌シーズンに借りる順番を決めるのが、仕込みシーズンも終わり、春祭りとも重なる5月だったことから、いつの頃からか、明るい色のボックビールのことを「マイボック」と呼ぶようになったとされます。
こぶし花ビール・マイボックは、アルコール分7%、粗挽きの麦芽をたっぷり使い、オリジナルのドイツ・マイボックビールよりも、ほんの少しホップの香りを意識して造ります。色はやや濃い目の黄金色で苦味穏やか。オールモルトビールのリッチなコクと、ドイツラガータイプならではの穏やかな香味。7%アルコールと溶け合う濃密な飲み応えのビールです。
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